松本市街地から西へ。
山あいの道を進んでいくと、少しずつ空気が変わり、やがて目の前に雄大な山々が広がります。
そこが、松本市安曇にある**乗鞍高原(のりくらこうげん)**です。
上高地と並んで松本を代表する山岳観光エリアですが、
「乗鞍高原って、乗鞍岳に登る人が行くところ?」
と思っている方もいるかもしれません。
実は、登山をしなくても十分楽しめます。
滝を見たり、草原を歩いたり、温泉に入ったり。
秋には山全体が赤や黄色に染まり、夜には満天の星空も楽しめます。
今回は、初めて乗鞍高原を訪れる方にも分かりやすく、見どころやアクセス、楽しみ方をまとめてご紹介します。
乗鞍高原ってどんなところ?
乗鞍高原は、乗鞍岳の東側に広がる高原地帯。
中部山岳国立公園の大自然に囲まれ、四季によってまったく違った景色を楽しめるのが魅力です。
春は水芭蕉や新緑。
夏は避暑やトレッキング。
秋は紅葉。
冬は一面の雪景色。
一度訪れただけでは味わいきれない場所です。
① 一の瀬草原|乗鞍高原らしい風景を楽しむ
「まず乗鞍らしい景色を見たい」
そんな方におすすめしたいのが一の瀬草原です。
白樺の木々、広い草原、その向こうにそびえる乗鞍岳。
高原らしい開放的な景色が広がっています。
一の瀬周辺にはいくつもの散策ルートがあり、本格的な登山をしなくても自然の中を歩くことができます。
季節や時間帯によって景色が変わるので、ゆっくり散策するのがおすすめです。

② まいめの池|乗鞍岳を望む絶景ポイント
一の瀬を訪れたら立ち寄りたいのがまいめの池。
天候に恵まれると、水面の向こうに乗鞍岳を望むことができます。
風が穏やかな日には山や木々が水面に映り込み、思わず写真を撮りたくなる景色。
紅葉シーズンにもおすすめしたい場所です。
③ 善五郎の滝|比較的立ち寄りやすい名瀑
乗鞍高原には、
三本滝・善五郎の滝・番所大滝
という「乗鞍三名滝」があります。
その一つが善五郎の滝。
森の中を歩いた先に現れる滝は迫力があります。
滝の近くでは水しぶきとひんやりした空気を感じられ、夏の散策にもおすすめ。
滝見台からは、乗鞍岳を背景に滝を眺められる場所もあります。
④ 三本滝|乗鞍を代表する名瀑
もう一つぜひ見ておきたいのが三本滝。
乗鞍高原を代表する景勝地の一つで、「日本の滝百選」にも選ばれています。
名前のとおり、異なる場所から流れ落ちる滝を楽しめるのが特徴。
駐車場から滝までは歩くため、歩きやすい靴がおすすめです。
観光地を見るというより、
「森の中へ滝を探しに行く」
ような感覚も乗鞍らしいところです。
⑤ 番所大滝|豪快な水の迫力
三名滝のもう一つが番所大滝。
こちらは水量とスケール感が魅力。
展望場所から見る滝は迫力があり、特に新緑や紅葉の季節には周囲の自然と滝の組み合わせが美しくなります。
時間に余裕があれば、
三本滝・善五郎の滝・番所大滝
の「乗鞍三名滝めぐり」をしてみるのも面白いですね。
⑥ 秋の乗鞍高原|長く楽しめる紅葉
乗鞍の秋が面白いのは、標高差が大きいこと。
山頂付近から始まった紅葉が、時間をかけて高原へと下りてきます。
のりくら観光協会では、例年9月中旬ごろから11月上旬ごろまで場所を変えながら紅葉を楽しめると案内しています。
ナナカマド、ダケカンバ、白樺などが色づき、一の瀬周辺も鮮やかな秋色に。
松本市街地より一足早い秋を探しに行くのもおすすめです。

⑦ さらに上へ|乗鞍岳・畳平
時間があれば、高原からさらに上の世界へ。
乗鞍岳では、標高2,700mを超える場所までバスでアクセスできます。
乗鞍エコーラインの三本滝ゲートより上はマイカー規制となっているため、一般の自家用車で畳平まで行くことはできません。
乗鞍高原観光センターなどからシャトルバスを利用します。
標高2,716mには、日本で最も標高の高い場所にあるバス停もあります。
高原とはまったく違う山岳風景が待っています。
※シャトルバスは季節運行です。天候・積雪・道路状況などによって運休することがありますので、出発前に最新情報をご確認ください。
⑧ 乗鞍高原は星空もすごい
乗鞍の魅力は昼間だけではありません。
標高が高く、周囲に大きな街明かりが少ないため、夜には美しい星空を楽しめます。
特に一の瀬草原は視界が開けていて、星空観察にも向いた場所。
宿泊するなら、ぜひ一度夜空を見上げてみてください。
昼間とはまったく違った乗鞍に出会えます。
⑨ 散策のあとは温泉へ
乗鞍高原を歩いたあとに楽しみたいのが温泉。
乗鞍には温泉施設や温泉宿もあり、大自然の中で温泉を楽しめます。
滝や草原を歩いて、最後に温泉。
これだけでも十分「乗鞍に来てよかった」と思える一日になりそうです。
松本市街地から乗鞍高原へのアクセス
🚗 車の場合
松本方面からは国道158号を高山・上高地方面へ進み、前川渡交差点から県道84号で乗鞍高原方面へ向かいます。
初めて訪れるなら、まず乗鞍高原観光センターを目的地にすると分かりやすいでしょう。
観光センターには無料駐車場があります。
🚃 公共交通の場合
松本駅
↓
アルピコ交通上高地線
↓
新島々駅
↓
路線バス・乗鞍高原線
↓
乗鞍高原
というルートが基本です。
バスの本数は限られるため、事前に最新の時刻表を確認しておきましょう。
初めてならこんな「よりみちコース」がおすすめ
乗鞍高原観光センター
↓
善五郎の滝
↓
一の瀬草原
↓
まいめの池
↓
温泉
これなら本格的な登山をしなくても、乗鞍高原の魅力をかなり楽しめます。
時間と体力に余裕があれば、三本滝や番所大滝を追加。
さらに一日使えるなら、シャトルバスで乗鞍岳方面へ向かうのもおすすめです。

乗鞍高原へ行く前に
山の天候は松本市街地とは大きく異なることがあります。
夏でも羽織れるものを用意し、散策する場合は歩きやすい靴がおすすめです。
特に乗鞍岳方面へ向かう場合は、気温・天候・道路状況・バスの運行状況を必ず確認してください。
まとめ|乗鞍は「登る」だけじゃない
乗鞍というと「乗鞍岳」のイメージが強いかもしれません。
でも、高原をゆっくり歩いてみると、
草原があり、
池があり、
滝があり、
温泉があり、
夜には星空があります。
何か一つを見るために急いで回るより、
「今日は少し、よりみちしていこう」
そんな旅が似合う場所なのかもしれません。
上高地とはまた違った、静かで雄大な松本の自然。
次のお休みには、乗鞍高原まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。



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