こんにちは。「考える部屋」の、わきみちです📚
みなさんは、こんな経験はありませんか?
朝から雨が降っている。
「せっかくの休日なのに、残念だなぁ……」
そう思っていたら、なんだか一日中、気分が晴れなかった。
でも、同じ雨を見て、
「今日は家でゆっくり本でも読もうかな」
と思う人もいます。
不思議ですよね。
同じ出来事なのに、どうして気持ちが違うのでしょう?
前回の第1回では、「幸せって、結局なんだろう?」というテーマについて考えました。
今回は、その幸せの感じ方にも関係する「ものの見方」について、一緒に考えてみたいと思います。
① 出来事と気持ちの間には、何がある?
例えば、友達に挨拶したのに返事がなかったとします。
あなたなら、どう思いますか?
Aさんは、
「嫌われてしまったのかな……」
と落ち込みます。
Bさんは、
「何か考え事をしていたのかな?」
と気にしません。
Cさんは、
「聞こえなかったのかもしれない。また声をかけよう」
と考えます。
起こった出来事は、たったひとつ。
「挨拶をしたけれど、返事がなかった」
それなのに、受け取り方は三者三様です。
つまり、私たちの気持ちは、出来事そのものだけでなく、その出来事をどう解釈するかによっても変わるのです。
心理学では、こうしたものの捉え方を「認知」と呼びます。
② 心の中にある「色つきメガネ」
僕たちは誰でも、自分だけのメガネを通して世界を見ています。
例えば、仕事で上司から注意されたとき。
「自分はダメな人間なんだ」
と思う人もいれば、
「ここを直せば、もっと良くなるかもしれない」
と考える人もいます。
もちろん、注意のされ方や内容によっては、傷つくのも当然です。
無理に前向きになる必要はありません。
ただ、ひとつ覚えておきたいことがあります。
「自分がそう思ったこと」と「実際にそうであること」は、必ずしも同じではない。
「仕事で失敗した」という事実と、
「自分には価値がない」という判断は、別のものです。
この違いに気づくだけでも、心が少し軽くなることがあります。
③ 松本の雨の日に見つけたもの
ある日のこと。
僕は松本の街を歩こうと思っていました。
ところが、外は雨。
「今日はついていないなぁ」
そう思いながら、窓の外を眺めていました。
でも、ふと考えたんです。
「雨の日にしか見られない松本って、どんな景色だろう?」
傘を持って外に出ると、いつもの街が少し違って見えました。
雨に濡れた中町通りの蔵造りの建物。
水たまりに映る街並み。
軒先から聞こえる雨音。
晴れた日には気づかなかった風景が、そこにありました。
雨が降っているという事実は変わりません。
でも、「残念な雨」から「新しい発見がある雨」へ。
僕の中で、雨の意味が少し変わったのです。
もちろん、危険な大雨の日は外出せず、安全に過ごすことが第一です。
④ 「別の見方はないかな?」という魔法の質問
何か嫌なことがあったとき、僕が大切にしている質問があります。
それは、
「これって、ほかの見方もできないかな?」
という言葉です。
例えば……
仕事で失敗したとき
「自分は何をやってもダメだ」
ではなく、
「今回は失敗した。でも、次に生かせることは何だろう?」
予定が急に変更されたとき
「せっかく準備したのに!」
ではなく、
「残念だけど、空いた時間で何ができるだろう?」
誰かと意見が合わなかったとき
「どうして分かってくれないんだろう」
ではなく、
「相手には、どんな事情や考えがあるのかな?」
こんなふうに、少しだけ違う角度から考えてみる。
心理学では、こうしたものの見方の捉え直しを「リフレーミング」と呼ぶことがあります。
大切なのは、無理に良いことだと思い込むことではありません。
ひとつの考え方だけに縛られず、選択肢を増やしてみること。
それが、心に余裕をつくるきっかけになるのです。
⑤ 何でも前向きに考えなくていい
ここで、ひとつ大切なことをお話しします。
「考え方を変えれば、すべて解決する」
僕は、そうは思いません。
理不尽なことを言われたら、腹が立つのは自然です。
大切なものを失ったら、悲しいのは当然です。
自分ではどうにもできない問題だってあります。
そんなときに、無理やり前向きになる必要はありません。
「今は悲しいんだな」
「今日は疲れているんだな」
まずは、自分の気持ちをそのまま受け止めてみる。
そのうえで、少し落ち着いたときに、
「ほかの考え方もあるかな?」
と問いかけてみる。
それくらいで、ちょうどいいのかもしれません。
⑥ わきみちくんから、今日の小さな問い
さて、ここでみなさんに質問です。
楽しみにしていた予定が、突然なくなってしまいました。
あなたなら、どう考えますか?
①「なんてついていない日なんだ!」
②「残念だけど、ゆっくり休む時間ができた」
③「予定がなくなった理由を確認して、次の機会を考えよう」
④「今日は残念。気持ちが落ち着いてから考えよう」
どれが正解でしょう?
実は、ひとつだけが正解というわけではありません。
どの考え方にも、その人なりの理由があります。
大切なのは、
「自分は今、どんなふうに受け止めているのだろう?」
と気づくこと。
そして、必要なら別の考え方を選んでみることです。
🌿 わきみちくんの今日のひとこと
「景色が変わらなくても、見る角度を変えれば、新しい景色が見えてくる。」
僕たちは、起こる出来事のすべてを選ぶことはできません。
でも、その出来事について、どんな見方ができるのかを考える余地はあります。
いつもの道も、一本わき道に入れば、知らなかった風景に出会えるかもしれません。
考え方も、それと少し似ています。
ひとつの答えに急いでたどり着かなくてもいい。
ときには立ち止まって、別の角度から眺めてみる。
そんな時間も、きっと大切なのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回の「考える部屋」でお会いしましょう。
わきみちでした。📖
📚 わきみちくんの考える部屋|連載案内
📖 前回のお話|#1
幸せは、何かを手に入れたときだけに感じるものなのでしょうか?
松本の街を歩きながら、身近な幸せについて考えた第1回です。
📖 次回のお話|#3(予定)
「人と比べてしまうのは、なぜだろう?」
人と比べることで生まれる焦りや不安。自分らしく生きるためのヒントを考えます。
※第3回公開後、こちらに記事リンクを追加します。
🌱 よりみちの部屋|ほかの連載もどうぞ!
よりみちくん、さよちゃん、かなちん、こまちゃん、らいちゃん、みねちゃんたちも、それぞれのテーマで楽しいお話をお届けしています。
※この記事は、心理学の考え方を日常生活に分かりやすく紹介する読み物です。すべての状況に当てはまるものではありません。



コメント