長野県松本市の中心部。
国宝・松本城から歩いて数分のところに、どこか懐かしく、歩いているだけで楽しくなる小さな商店街があります。
**「縄手通り(なわてどおり)」**です。
女鳥羽川の流れに沿って続く通りには、昔ながらのお店や食べ歩きグルメ、雑貨店などが並び、いたるところで目に入ってくるのが「カエル」。
実はこのカエル、単なる観光用のキャラクターではありません。
縄手通りの歴史と、その横を流れる女鳥羽川に深く関係しています。
松本城、中町通り、四柱神社とあわせて歩ける立地の良さもあり、松本の街歩きではぜひ立ち寄ってほしい場所のひとつ。
今回は、縄手通りの歴史からカエルの由来、見どころ、食べ歩き、周辺散策まで、じっくり紹介します。

- 縄手通りとは?
- 「縄手」という名前はどこから来た?
- 四柱神社の参道として発展
- なぜ縄手通りには「カエル」がいっぱい?
- 女鳥羽川とカジカガエル
- 「メトバ」と「ゴウ太」を探してみよう
- カエル専門店まである
- 女鳥羽川を眺めながら歩く
- 四柱神社にも立ち寄りたい
- 「なわて若返りの水」も忘れずに
- 縄手通りの楽しみ① 食べ歩き
- 縄手通りの楽しみ② お土産・雑貨探し
- 縄手通りの楽しみ③ レトロな街並みを写真に
- 縄手通りと中町通りはセットがおすすめ
- 松本城から歩く「王道よりみちコース」
- どのくらい時間をみておけばいい?
- 季節ごとに楽しめる縄手通り
- アクセス
- 所在地
- 縄手通りを歩くときのポイント
- 縄手通りは「松本らしさ」が詰まった小さな通り
- 縄手通り 基本情報まとめ
縄手通りとは?
縄手通りは、松本市大手にある昔ながらの商店街です。
松本城から近く、通りの南側には女鳥羽川が流れ、すぐそばには四柱神社があります。
現在の縄手通りには、昔ながらの商店だけでなく、たい焼きやパン、アイスクリームなどを楽しめる店、雑貨店、お土産店など、個性豊かな店が並んでいます。
大きなショッピング街とは違い、店を一軒ずつのぞきながらゆっくり歩くのが似合う場所です。
そして大きな特徴が、365日歩行者天国であること。
車を気にせず歩きやすく、子ども連れやペット連れ、車椅子の方なども散策しやすい通りとなっています。
松本城周辺の歴史ある街並みの中でも、特に親しみやすい雰囲気を持った場所といえるでしょう。
「縄手」という名前はどこから来た?
「縄手」という少し不思議な名前。
その由来を知ると、ここが城下町・松本であることがよく分かります。
かつてこの場所は、松本城の南総堀と女鳥羽川の間にある、縄のように細く長い土手でした。
その姿から「縄手」と呼ばれるようになったとされています。
現在は多くの人が行き交う観光スポットですが、もともとは松本城と川に挟まれた細長い土地だったのです。
今でも縄手通りを歩いてみると、東西へ細長く延びる独特の形に、その名残を感じることができます。
四柱神社の参道として発展
縄手通りの歴史を語るうえで欠かせないのが、すぐ隣に鎮座する**四柱神社(よはしらじんじゃ)**です。
四柱神社は明治12年(1879年)、現在の場所に鎮斎されました。
その後、縄手通りは四柱神社の参道として発展していきます。
四柱神社に祀られているのは、
・天之御中主神
・高皇産霊神
・神皇産霊神
・天照大神
という四柱の大神。
「願いごとむすびの神」として知られ、現在も多くの参拝者が訪れています。
つまり縄手通りは、単なる観光商店街として誕生したのではありません。
松本城下の地形、女鳥羽川、そして四柱神社への参道。
こうした松本の歴史が重なって生まれた通りなのです。

なぜ縄手通りには「カエル」がいっぱい?
初めて縄手通りを歩く人が驚くのが、カエルの多さです。
通りのあちらこちらにカエルのオブジェやキャラクター、カエルグッズが見つかります。
では、なぜカエルなのでしょう。
その理由は、縄手通りのすぐ横を流れる**女鳥羽川(めとばがわ)**にあります。
女鳥羽川とカジカガエル
女鳥羽川は、美ヶ原の峰々を源流として松本市街地を流れる、全長約17kmの川です。
かつては松本城の外堀として、城下を守る役割も担っていました。
そして女鳥羽川には、清らかな水を好むカジカガエルが生息していました。
カジカガエルは、美しい鳴き声でも知られるカエルです。
縄手通りのカエルには、
「女鳥羽川が、カジカガエルが暮らせるような美しい川であり続けてほしい」
という願いが込められています。
単に「かわいいからカエル」というわけではないのです。
街と川が一緒になって歩んできた縄手通りらしい物語があります。

「メトバ」と「ゴウ太」を探してみよう
縄手通りを訪れたら、ぜひ探してほしいのがカエルのキャラクター。
**「メトバ」と「ゴウ太」**です。

縄手通りの東西の入口に設置されており、女鳥羽川が再びカジカガエルの暮らせる美しい川になることを願っています。
縄手通りはそれほど長い通りではありません。
ただ通り抜けるだけでなく、
「ここにもカエル!」
「こんなところにも!」
と探しながら歩くと、縄手散策が一段と楽しくなります。
カエル好きなら、かなり楽しめる場所でしょう。

カエル専門店まである
縄手通りには、カエルをテーマにした専門店もあります。
**「かえるのお店 RiBBiT」**です。
店内には、カエルのフィギュア、ぬいぐるみ、アクセサリー、ステンドグラスなど、さまざまなカエルグッズが並びます。
カエルは「無事に帰る」にも通じるため、旅行のお守りとして選んでみるのも面白いでしょう。
縄手通りならではのお土産を探している人にもおすすめです。
※店舗の営業時間・定休日は変更されることがありますので、訪問前に最新情報をご確認ください。

女鳥羽川を眺めながら歩く
縄手通りの魅力は、商店だけではありません。
ぜひ少し立ち止まって、南側を流れる女鳥羽川にも目を向けてみてください。
松本の中心市街地にありながら、川の流れがすぐそばにあります。
季節や時間帯によって表情が変わり、街中を歩いていることを一瞬忘れてしまうような場所もあります。
松本市公式観光サイトによると、女鳥羽川では初夏にカジカガエルの鳴き声が聞こえ、蛍が見られることもあると紹介されています。
松本という街が「城下町」であると同時に「水の街」であることを感じさせてくれる場所です。
四柱神社にも立ち寄りたい
縄手通りまで来たなら、四柱神社はぜひ一緒に参拝したいところ。
縄手通りと四柱神社は、ほとんどひとつの観光エリアとして楽しめます。
大きな鳥居をくぐると、商店街のにぎわいとは少し違った落ち着いた空気に変わります。
四柱神社を参拝してから縄手通りを歩く。
あるいは縄手通りを楽しんでから参拝する。
どちらでも大丈夫です。
縄手通りが四柱神社の参道として発展してきた歴史を知ったうえで歩くと、また違った見え方をするのではないでしょうか。
「なわて若返りの水」も忘れずに
四柱神社の鳥居のすぐそばには、
「なわて若返りの水」
があります。
地下深くから汲み上げられた水で、縄手通りの「カエル」と「若返る」を掛け合わせた、なんともユニークな名前です。
松本市街地には多くの井戸や湧水があり、「水の街・松本」を感じながら巡るのも街歩きの楽しみ方のひとつ。
縄手通り散策の途中で、ぜひ探してみてください。

縄手通りの楽しみ① 食べ歩き
縄手通りは、ちょっとした食べ歩きにも向いています。
その代表格が**「たい焼きふるさと」**。
一匹ずつ専用の型で焼き上げる、いわゆる「一本焼き」のたい焼きで知られる人気店です。
強火で焼かれた薄めの皮と、自家製あんこの組み合わせが魅力。
甘いものだけでなく、ウインナーとマヨネーズを入れた「ウインナーたい焼き」というユニークなメニューも紹介されています。
焼きたてのたい焼きを楽しみながら、縄手通りを歩く。
これも松本観光らしい楽しみ方です。
※営業時間や定休日、商品内容などは変更される場合があります。

縄手通りの楽しみ② お土産・雑貨探し
縄手通りには、お土産探しが楽しい店もあります。
信州・松本のお菓子や工芸品、雑貨、そしてカエルグッズ。
「これぞ観光地」という定番土産だけではなく、小さなお店をのぞきながら自分好みのものを探せるところが縄手通りの魅力です。
松本てまりなど松本らしい品を扱う店もあります。
旅の思い出としてはもちろん、家族や友人へのちょっとしたお土産探しにも向いています。
縄手通りの楽しみ③ レトロな街並みを写真に
縄手通りは写真散歩にもおすすめです。
派手な絶景がある場所ではありません。
しかし、
カエルのオブジェ。
昔ながらの店先。
四柱神社の鳥居。
女鳥羽川。
小さな橋。
通りを歩く人たち。
そんな日常的な風景が、不思議と絵になります。
松本城の雄大な写真とはまったく違う、「松本の日常に少し入り込んだような写真」を撮れるのが縄手通りです。
カメラを構えながらゆっくり歩いてみると、普通に歩くだけでは気づかなかったものが見つかるかもしれません。

縄手通りと中町通りはセットがおすすめ
松本観光でぜひおすすめしたいのが、
「縄手通り+中町通り」
です。
女鳥羽川を挟んで近い場所にありますが、二つの通りは雰囲気がかなり違います。
縄手通りは、カエルや食べ歩き、昔ながらの商店街が楽しい、親しみやすい街。
一方の中町通りは、白と黒のなまこ壁を持つ蔵造りの建物が残り、城下町らしい落ち着いた風情を楽しめます。
この「違い」を楽しめるのが面白いところ。
どちらか一方だけでは少しもったいないと思います。
松本城から歩く「王道よりみちコース」
初めて松本を訪れる人なら、次のような順番がおすすめです。
松本城
↓
大名町
↓
四柱神社
↓
縄手通り
↓
女鳥羽川
↓
中町通り
松本城から縄手通りまでは徒歩で移動でき、縄手通りと中町通りもすぐ近くです。
このコースなら、
「国宝・松本城」
「神社」
「昔ながらの商店街」
「川のある風景」
「蔵の街並み」
という松本中心部の魅力を、歩きながら一度に楽しめます。
時間に余裕があれば、途中でカフェや蕎麦店などに立ち寄るのもおすすめです。
急いで観光地を回るより、気になる路地へ少し寄り道する。
そんな歩き方が似合うエリアです。
どのくらい時間をみておけばいい?
縄手通りを歩くだけなら、それほど時間はかかりません。
ただし、せっかく訪れるなら、
・カエルを探す
・お店を見る
・たい焼きなどを味わう
・四柱神社を参拝する
・女鳥羽川を眺める
・写真を撮る
といった楽しみ方をおすすめします。
縄手通りだけなら30分~1時間程度をひとつの目安に。
四柱神社までゆっくり楽しむなら1時間前後、さらに松本城や中町通りまで組み合わせるなら、2~3時間ほどの街歩きコースとして考えると余裕があります。
※これは観光の仕方による目安です。
季節ごとに楽しめる縄手通り
縄手通りは一年を通して歩ける場所ですが、季節によって街の表情が変わります。
春
松本城周辺の桜と組み合わせた散策がおすすめ。
暖かくなり、街歩きが気持ちのよい季節です。
夏
女鳥羽川の流れが涼しさを感じさせてくれます。
初夏にはカジカガエルの声や蛍など、水辺の街らしい魅力も。
秋
松本の街歩きには特に気持ちのよい季節。
四柱神社では例祭「神道祭」も知られています。
冬
松本らしい冷え込みがありますが、観光シーズンとはまた違った静かな城下町散策を楽しめます。
雪の日には、普段とはまったく違う縄手通りの風景に出会えることもあります。
アクセス
所在地
長野県松本市大手3丁目周辺
松本駅から徒歩
JR松本駅お城口から徒歩約15分。
駅から中心市街地を歩きながら向かえる距離です。
バス
松本駅お城口からタウンスニーカーを利用できます。
北コースの場合は「大名町」下車、そこから徒歩約2分。
東コースの場合は「松本市立博物館」下車、徒歩約3分が目安です。
車
松本ICから約15分が目安です。
縄手通りそのものを目的地にするより、松本城や中心市街地周辺の駐車場を利用して、周辺を徒歩で回るのがおすすめです。
観光シーズンや週末は周辺道路・駐車場が混雑する場合があるため、時間には余裕を持って訪れたいところです。
縄手通りを歩くときのポイント
縄手通りは365日歩行者天国ですが、各店舗の営業時間や定休日はそれぞれ異なります。
特に個人店は臨時休業などの場合もあります。
「この店には絶対行きたい」という目的がある場合は、事前に最新の営業情報を確認してから訪れるのがおすすめです。
また、縄手通りだけを目的地にするのではなく、松本城・四柱神社・女鳥羽川・中町通りまで含めて「ひとつの街」として歩いてみてください。
松本中心部は徒歩で巡るからこそ発見できるものがたくさんあります。
縄手通りは「松本らしさ」が詰まった小さな通り
縄手通りは、ものすごく長い商店街でも、大型観光施設でもありません。
けれど、そこには松本らしい魅力が凝縮されています。
城下町としての歴史。
四柱神社の参道として歩んできた時間。
女鳥羽川の清らかな流れ。
カジカガエルへの思い。
昔ながらの商店。
新しい個性的なお店。
そして、通りのあちらこちらで出会うカエルたち。
松本城だけを見て帰ってしまうと、なかなか出会えない「もうひとつの松本」がここにはあります。
国宝松本城の壮大さを味わったあと、少し肩の力を抜いて歩いてみる。
たい焼きを食べたり、カエルを探したり、女鳥羽川を眺めたり。
そして気が向いたら、橋を渡って中町通りへ。
そんな「よりみち」こそ、縄手通りの一番楽しい歩き方なのかもしれません。
松本を訪れた際には、ぜひゆっくり歩いてみてください。
きっと、自分だけのお気に入りのカエルやお店、風景が見つかると思います。
縄手通り 基本情報まとめ
名称: 縄手通り(ナワテ通り)
所在地: 長野県松本市大手3丁目周辺
松本駅から: 徒歩約15分
松本ICから: 車で約15分
特徴: 365日歩行者天国
周辺スポット: 松本城、四柱神社、女鳥羽川、中町通り、松本市立博物館など
おすすめ滞在時間: 約30分~1時間(四柱神社などを含める場合は1時間以上がおすすめ)
※掲載内容は2026年8月時点で確認した情報をもとにしています。店舗の営業時間・定休日、交通情報などは変更される場合があります。お出かけ前に各公式サイト(信州松本・なわて通り商店街)で最新情報をご確認ください。


コメント