第15話:進んでいないように見える時間にも、ちゃんと意味がある

人生アップデート

少し前まで、
「変われたかもしれない」と思っていた。

考え方も前より落ち着いたし、
以前ほど焦らなくなった気もする。

なのに、
ある日ふと気づく。

あれ?
また同じところに戻ってないか?


やる気が出ない日。
不安が顔を出す夜。
人と比べて落ち込む瞬間。

「やっぱり自分は変われていないんじゃないか」
そんな気持ちが、静かに広がっていく。

でも、ここで一つだけ
知っておいてほしいことがある。


人は、本当に変わる前に、
必ず“止まっているように見える時間”を通る。

これは失敗でも後退でもない。

むしろ、
今までの考え方がほどけて、
新しい感覚が身体に馴染もうとしている途中。


たとえば、
長年かけて身につけた癖を手放す時。

頭では分かっていても、
心や行動はすぐには追いつかない。

だから行ったり来たりする。
良くなったと思った次の日に、また落ち込む。

でもそれは、
「戻った」のではなく、「揺れている」だけ。


もし本当に何も変わっていなければ、
自分を振り返ることすらしない。

「また同じことで悩んでるな」
そう思えている時点で、
視点はもう以前とは違っている。


停滞しているように見える時間は、
表に見えないところで、
心が静かに組み替えられている時間。

だから、
無理に前へ進まなくていい。

できない日があってもいい。
何も変わっていないように感じてもいい。


大丈夫。
気づいて、立ち止まって、また揺れる。

その繰り返しの中で、
人はちゃんと「自分のペース」を手に入れていく。

進んでいないように見える今も、
人生は、確かに前に進んでいる。

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